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NHKスペシャル「封印された原爆報告書」 54

解 説: 泉 満(北支部)

と き: 1214()1330分~   

ところ: 名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館

アメリカ国立公文書館で、181冊1万頁に及ぶ、日本が調査し作製した原爆報告書が発見されました。

それは、被爆国日本が自ら調査した生々しい被害の実態を表わしたものでした。小学校の調査から爆心地の距離によって子供達がどの位置で何人死亡したか、重傷者は何人と死亡曲線が表されるなど17千人のデーターが用いられ作製されました。

調査は被爆2日後には大本営と陸軍医務局による2ヶ月で6千人に及ぶ主に医学的調査が行われ、15日以降は大学の医師、教授など全国から召集され1300人の調査団で国家的プロジェクトとして実行されました。

死者200人の解剖資料などの資料も含めすべて日本側で英文に翻訳され、アメリカ側に提出された。被爆者のために生かされる事なく今日に至っています。「入市被爆」について国は被爆を認めてきませんでした。しかし調査資料№51門田司宗(もんでんさとし)さん(94)の入市被爆の経過が日記の形で医学的な記録として記されていました。

山口医学専門学校生当時19歳だった門田さんは810日広島に行き、その後入市被爆を自覚し症状を手記に記録しました。調査団の東京帝大都築教授の知るところとなり、日記を書く事を要請され、資料№51に採用されました。門田さんは「医学に携わる者として多少具体的に、1人の医師の使命として後世に残そうとした。その想いはとどきましたね」と語りました。世界で唯一の被爆国でありながら、被爆者のために、自からの原爆被害に目をむけてこなかった日本、181冊の報告書がその矛盾を訴えています